医療専門の社会保険労務士事務所

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医療専門会計士との対談

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接骨院・整体院 治療院専門社労士に丸投げ

児玉 修氏は、医療の税務・会計に精通した専門家として活躍している。 児玉氏は医療機関の立ち上げから経営をサポートし、数多くの医院設立を支援してきた。児玉公認会計士事務所には、規模の大小を問わず、様々な相談事が寄せられている。その中で最も多い悩み事は、経営ではなく労務のトラブルだと仰る児玉氏に、医療の抱える労務の悩みと解決法を詳しくお聞きしました。

もくじ 
  1. メディカルアカウンタンツ株式会社・児玉公認会計士事務所について
  2. 金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼しているのか
  3. 「3人に1人は1年以内に辞めてしまう?」医療機関の労務トラブル
  4. 「労務トラブルの解決策とは」
  5. 社労士を顧問にするメリット、デメリット
  6. 金山氏は他の社労士とどこが違うのか
  7. 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージ
  8. 今後の期待と評価

児玉公認会計士事務所の概要
CEO・公認会計士 児玉 修氏 

児玉公認会計士事務所の
WEBサイトはこちら

※児玉 修氏
児玉公認会計士・代表(公認会計士・税理士)
メディカルアカウンタンツ株式会社・代表取締役
一般社団法人 全国医療経営支援協議会 評議員


※2004年設立 


※資本金1,000万円 


※所在地 東京都新宿区西新宿6-15-1
       セントラルパークタワー・ラトゥール新宿3F


※事業内容


  • 医院・歯科医院のコンサルティング(開業・経営全般)
  • 会計、税務、経営管理、事業構築等(法人・個人)のコンサルティング
  • 一般経理業務(記帳代行・決算処理・税務申告書作成)の受託
  • 医院・歯科医院のM&A仲介及びアドバイザリー業務、買収監査
  • 医療法人設立、医業開業支援、医業継承・相続相談
  • 社会福祉法人・公益法人の設立・相談

-- 児玉さんは金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼しているのですか。

金山経営労務事務所には医療関係の労務の専門家として当事務所との業務提携をお願いしています。金山さんには、医療関係の人事・労務の問題を解決していただいています。

-- 金山氏と業務提携を結んだきっかけはなんでしょう。

金山さんとは、永田町のオフィスで仕事をしていました。当事務所を西新宿に移転してからずっと、労務の案件は金山さんに依頼しています。

-- 医療機関を経営されている方からの相談で一番多いのはどんなことですか

最も多いのは労務に関する相談です。私の専門は会計ですが、求人・雇用から労務トラブルまで、「ヒト」に関するありとあらゆる相談が寄せられています。


-- 具体的にどのようなお悩みでしょうか

個人経営のクリニックから大規模医療法人まで、規模を問わず、共通しているお悩みが以下の3つです。

  1. 求人・雇用の悩み
    「どうやったら、いい人を採用できるのか」「賃金の適正価格を知りたい」
    「即戦力になると思って採用したが、思うように働いてくれない」

  2. 離職率が高すぎる悩み
    「採用しても、3人に1人は1年以内に辞めてしまう」
    「引く手あまたの医師・看護師の人材確保に苦労している」

  3. 労務のトラブルに関する悩み
    「退職した看護師から、有給をまとめて請求された」
    「残業代の未払いを労働基準監督署に訴えられ、監査が入ることになった」
3つめの労務トラブルは、もめにもめて、感情的になっているケースも少なくありません。こじれて裁判になることもあり、迅速かつデリケートな対応が求められます。そんな時は金山さんの出番です。

-- 金山氏にお聞きします。労務トラブルをどのように解決されているのですか。
  1. 「それぞれに解決策はあります」
    「求人・雇用の悩み」の解決策
    医師・看護師は人材が不足しており、よい人材を確保するのは大変です。私は採用コンサルティングに力を入れており、人求人広告の掲載方法や、面接試験のアドバイス、履歴書の見方など、いい人を採用するために知っておきたい情報を提供しています。

  2. 「離職率の高さ」への解決策
    「人事評価制度を取り入れること」をおすすめしています。人事評価制度には働く人をやる気にさせる力があります。また将来像を明確化できます。自分の成長を評価してくれる仕組みがあれば、モチベーションが上がり、仕事のクオリティーもアップして、離職率は下がります。

    更に、「育児休暇制度」を充実させて、結婚、育児、復帰の支援、そして職場復帰後のお子様への配慮、保育施設の設置なども重要です。また、管理者の言葉の使い方一つで、人をやる気にさせたり、離職に向かわせたりすることもあります。看護主任や看護師長、管理職の方に理解を求め、働きやすい環境を作っていくことも大切だと考えます。

  3. 「労務トラブル」の解決策

  4. まず、法律に基づいた「就業規則を整えること」が大切です。労働基準監督署に訴えられたり、裁判に発展したりするケースを避けるためには、きちんとした就業規則をつくり、雇用契約を結ぶときに説明し、納得いただかなくてはなりません。そのためには法律的な書類の整備も必要です。

    医療機関は夜勤・休日出勤が多く、時間外労働の賃金は法律に定められた割増賃金を支払う義務があります。しかし、現状では時間外労働がサービス残業となり、後から労働基準監督署に訴えられるケースが多いのです。

-- 医療機関で労務トラブルが多い原因はなんでしょうか。

労務のトラブルが多い理由の一つとして、経営者が社労士を顧問にしていないことが考えられます。問題が起こってから顧問の税理士や会計士に相談し、そこから社労士を紹介するのが一般的です。社労士を顧問にしている医療機関は、全体の2割もないと言われています。

いろいろな問題が絡み合っているので、誰に相談すればいいのかわからないという方も多いと思います。何かあれば顧問の会計士や弁護士、法務アドバイザーが社労士を紹介するから、顧問契約をしなくてもなんとかなるだとうと思っている方もいるでしょう。しかし、医療専門の社労士を顧問にするメリットは大きいということも知っていただきたいと思います。

-- 社労士を顧問にするメリット、デメリットを教えてください。

メリットは、経営者や管理職の負担が減り、本来の医療の仕事に専念できることです。離職率を下げて、求人雇用を安定させることもできます。また、月に5時間から10時間以上を費やしているといわれる給与計算や法的な書類の整備も任せられます。デメリットとして顧問契約料が発生するわけですが、労務トラブルでの示談金や、看護師・医師の紹介料の支払い金額は顧問料をはるかに上回ります。結果的には顧問料を支払うメリットのほうが大きいと言えます。

「誰もがやりたがらない事を
やる覚悟がある」
-- 金山氏は他の社労士とどこが違うのでしょうか。

こじれた問題を解決していくには高いコミュニケーションスキルが求められます。法律に詳しいだけではおそらく円満な解決は無理でしょう。もめごとの渦中に飛び込んでいく覚悟を持っている人でなければ勤まりません。様々な問題に対して冷静に判断でき、なおかつ思いやりを持って人と接することのできる社労士が必要です。

金山さんの仕事ぶりを見てきたからわかるのですが、金山さんは深く、正確に内情を把握して、強い信頼関係を築ける人です。だからこそ、きちんとした労務管理を実現し、労務トラブルを未然に防いでいるのだと思います。手間が掛かって面倒だから、誰もがやりたがらない事を、やる覚悟がある。そこが大きな違いです。

-- 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージをお聞かせください。

面倒がらずに、経営の中に入って、内部事情を理解しようとする
経営に関わるのは面倒なことなのですが、それがわからないと本当の人事・労務の仕事はできないと私は考えています。金山さんを紹介した医療機関の方から「いい人を紹介してもらった」と喜ばれています。金山さんは労務と経営の両面を見ることができるので、院長や院長夫人のよき相談役となっています。

●先手必勝で、トラブルを回避するノウハウがある
①就業規則をきちんと作る事、②人事評価制度を一緒に作り上げる事、③書類の整備をきちんとやること、この三つの基本的な労務管理で、殆どの労務トラブルは回避できます。金山さんが解決策をわかりやすく説明してくれますので、どんなことでも相談してみてください。

紹介料を払うより、顧問料を払って雇用を安定させるほうが得
医師・看護師などの専門的な医療職員の紹介料は、年俸の約20%です。採用して1年ほどで退職した新人の看護師を例に挙げると、約100万~200万円の紹介料を支払わなくてはなりません。そしてまた求人しなくてはならないのです。紹介料を毎年払い続けるよりも労務管理のプロにお任せするほうが得です。

やってはいけないことは、はっきりとNOと言える
労働基準法を無視するリスクや、モチベーションの下がった職員の態度が患者さんに与えるリスクが医療機関の実利を左右します。労務の問題点を細かく分析するのは手間が掛かるうえに、指摘された経営者の機嫌を損ねることにもなります。そういう仕事は避けて通りたくなるのが人情ですが、金山さんは、やってはいけないことは、はっきりとNOと言える人です。

-- 金山経営労務事務所へのメッセージをお聞かせください。

院長先生と職員の橋渡しとして 、これからも金山さんのお力が必要です。労務管理の需要はますます増えていくと思いますので、今後の活躍を大いに期待しています。

専門的な労務管理の必要性はわかっているけど、入口がわからないという方が多くいらっしゃいます。今後も「医療経営に役立つ労務管理」をテーマにしたセミナーに力を入れていきます。金山さんには引き続き、セミナーの講師もお願いします。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

「これからも、医療機関の労務管理をよろしくお願いします」


児玉様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
※ 本文中の数値、情報はいずれも取材時のものです。