![]() -- 金山氏と業務提携を結んだきっかけはなんでしょう。 金山さんとは、永田町のオフィスで仕事をしていました。当事務所を西新宿に移転してからずっと、労務の案件は金山さんに依頼しています。
-- 医療機関を経営されている方からの相談で一番多いのはどんなことですか。
-- 金山氏にお聞きします。労務トラブルをどのように解決されているのですか。
まず、法律に基づいた「就業規則を整えること」が大切です。労働基準監督署に訴えられたり、裁判に発展したりするケースを避けるためには、きちんとした就業規則をつくり、雇用契約を結ぶときに説明し、納得いただかなくてはなりません。そのためには法律的な書類の整備も必要です。 医療機関は夜勤・休日出勤が多く、時間外労働の賃金は法律に定められた割増賃金を支払う義務があります。しかし、現状では時間外労働がサービス残業となり、後から労働基準監督署に訴えられるケースが多いのです。
-- 医療機関で労務トラブルが多い原因はなんでしょうか。
![]() いろいろな問題が絡み合っているので、誰に相談すればいいのかわからないという方も多いと思います。何かあれば顧問の会計士や弁護士、法務アドバイザーが社労士を紹介するから、顧問契約をしなくてもなんとかなるだとうと思っている方もいるでしょう。しかし、医療専門の社労士を顧問にするメリットは大きいということも知っていただきたいと思います。 -- 社労士を顧問にするメリット、デメリットを教えてください。 ![]()
こじれた問題を解決していくには高いコミュニケーションスキルが求められます。法律に詳しいだけではおそらく円満な解決は無理でしょう。もめごとの渦中に飛び込んでいく覚悟を持っている人でなければ勤まりません。様々な問題に対して冷静に判断でき、なおかつ思いやりを持って人と接することのできる社労士が必要です。 金山さんの仕事ぶりを見てきたからわかるのですが、金山さんは深く、正確に内情を把握して、強い信頼関係を築ける人です。だからこそ、きちんとした労務管理を実現し、労務トラブルを未然に防いでいるのだと思います。手間が掛かって面倒だから、誰もがやりたがらない事を、やる覚悟がある。そこが大きな違いです。 ●面倒がらずに、経営の中に入って、内部事情を理解しようとする 経営に関わるのは面倒なことなのですが、それがわからないと本当の人事・労務の仕事はできないと私は考えています。金山さんを紹介した医療機関の方から「いい人を紹介してもらった」と喜ばれています。金山さんは労務と経営の両面を見ることができるので、院長や院長夫人のよき相談役となっています。 ●先手必勝で、トラブルを回避するノウハウがある ①就業規則をきちんと作る事、②人事評価制度を一緒に作り上げる事、③書類の整備をきちんとやること、この三つの基本的な労務管理で、殆どの労務トラブルは回避できます。金山さんが解決策をわかりやすく説明してくれますので、どんなことでも相談してみてください。 ●紹介料を払うより、顧問料を払って雇用を安定させるほうが得 医師・看護師などの専門的な医療職員の紹介料は、年俸の約20%です。採用して1年ほどで退職した新人の看護師を例に挙げると、約100万~200万円の紹介料を支払わなくてはなりません。そしてまた求人しなくてはならないのです。紹介料を毎年払い続けるよりも労務管理のプロにお任せするほうが得です。 ●やってはいけないことは、はっきりとNOと言える 労働基準法を無視するリスクや、モチベーションの下がった職員の態度が患者さんに与えるリスクが医療機関の実利を左右します。労務の問題点を細かく分析するのは手間が掛かるうえに、指摘された経営者の機嫌を損ねることにもなります。そういう仕事は避けて通りたくなるのが人情ですが、金山さんは、やってはいけないことは、はっきりとNOと言える人です。 ![]() 専門的な労務管理の必要性はわかっているけど、入口がわからないという方が多くいらっしゃいます。今後も「医療経営に役立つ労務管理」をテーマにしたセミナーに力を入れていきます。金山さんには引き続き、セミナーの講師もお願いします。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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