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接骨院・整体院 治療院専門社労士に丸投げ

埼玉県川口市にある医療法人社団 川口ホワイト歯科は「出来る限り削らない、抜かない、痛くない(無痛治療)歯科診療」をモットーに、虫歯や歯周病の予防・治療から、小児歯科、審美歯科、ホワイトニング、インプラント、入れ歯など、総合的な治療をおこなっている。月平均1200人以上の患者様を治療している院長の川口 慶治様をサポートしているのは、奥様の真祐美様。院長が歯科治療に専念できるよう、真祐美様は総務、労務、受付業務などを全て引き受けている。そんな真祐美様に金山氏の労務経営コンサルティングについて詳しくお話をお聞きしました。

もくじ 
  1. 医療法人社団 川口ホワイト歯科について
  2. 川口ホワイト歯科は金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼しているのか
  3. 社労士による「正しい方法」が聞きたい!
  4. 『ママになっても、ここで働きたい!』その言葉にドキッとした
  5. 技術をシェアすることで、歯科衛生士の士気が高まった
  6. 顧問契約を結ぶにあたって、何を重視したのか
  7. 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージ
  8. 今後の期待と評価


医療法人社団川口ホワイト歯科(※以下川口ホワイト歯科と呼ばせていただきます)では、患者様一人ひとりに丁寧なカウンセリングを行い、痛みの少ない治療法を提案し、患者様の要望に応えています。

明るく清潔な院内には、個室&カウンセリングルームも完備されている

痛みのない治療のために、最新の設備が揃っている

医療法人社団 川口ホワイト歯科の概要
2008年6月 埼玉県川口駅にオープン 2012年に法人化
スタッフ:約10名(産休のスタッフ含む)  ※医療法人社川口ホワイト歯科のWEBサイトはこちら


-- 奥様の緒方真祐美様にお聞きします。川口ホワイト歯科様のお仕事の調子はいかがですか。

はい。6年前にオープンしてから、多少の波はありましたが、地域の方にご愛顧いただき、おかげさまで順調に運営しています。ワニと小鳥のロゴマークを見た子供たちから『ワニの歯医者さん』と呼ばれるようになり、親しんでいただいています。

「地元の子供たちから『ワニの歯医者さん』と呼ばれています」
(奥様 緒方 真祐美様)


-- ワニの歯医者さんは、毎月どのくらいの人数の患者様を治療しているのですか。

はっきりした人数はデータを見ないとわかりませんが、ひと月に約1200人くらいでしょうか。患者様がお友達やご家族の方を紹介してくださったり、インターネットでクチコミをしてくださったりしたおかげだと思います。本当にありがたいことだと、感謝しています。

-- 真祐美様は、歯科医院でどんなお仕事をしているのですか。

院長や、歯科衛生士さんたちが患者さんの治療に専念できるよう、治療以外のこまごまとしたことを全部やっています。主に受付を担当しているのですが、他に求人と面接、会計、経理、書類作成、給与計算など、経営に関わることをやっています。薬品や機材などの在庫管理、掃除、洗濯、買い出し、そして主婦業もしています。歯科医院の奥さんたちは皆さん似たようなお仕事をされていますから、私だけが特別ではないのですが…どうしてこんなに忙しいのかと、てんてこ舞いすることもしばしばでした。

-- お仕事をされていて、お困りのことはありましたか

給与計算や、書類作成などの経理・会計の仕事は営業時間外にやっていたので、大変でした。その様子を見るにみかねた会計士さんが、社労士の金山さんを紹介してくださったのです。


-- 金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼したのですか。

金山さんにはわからない事をなんでも相談して、アドバイスをいただいています。
金山さんに依頼している仕事内容はこちらです(※)

  (※)労務、経営コンサルの業務内容 。
①労務相談
②就業規則の作成と改訂
③社会保険・労働保険の手続き
④人事育成・採用コンサルティング
⑤産前・産後・育児休業のアドバイス
⑥人事評価制度のコンサルティング
⑦助成金のアドバイス

-- 金山氏を顧問にしたきっかけは。

顧問会計士さんに金山さんを紹介していただきました。金山さんには、2年前に法人化することになってから、ずっとお世話になっています。それまでは、労務のこともよくわからないまま、会計士さんに相談していたのですが、会計士さんから労務の専門知識があるのとないのとでは全く違うので、医療関係に強い社労士さんを顧問にしたほうがいいですよと薦められたのです。社労士さんのお仕事がどういうものか、よくわからなかったので、とりあえず給与計算だけでもお任せしたら楽になるかも…というのが正直な気持ちでした。それが今では、週に一度のペースでいろいろなことを相談しています。


「正しい方法を知りたいのです」

-- 金山さんへの主な相談事はなんでしょう。

いろいろなケースでのスタッフへの対応について、正しい方法を金山さんに相談しています。

-- 正しい方法、というと例えばどういうことでしょうか。

たとえば、二月半ばの大雪の時、スタッフに通勤してもらってもいいのかどうか判断に迷いました。通勤途中に雪で足を滑らせて怪我でもしたら大変です。「こういう場合には、どうすればいいの?」と、金山さんに相談しました。

-- めったにない大雪での対処法…、どうすればいいのか、迷いますよね。

はい。悪天候の中、通勤途中で怪我をしたら、保険はどうなるのか、雇用者の責任はどうなるのか、ということも含めて確認したかったのです。悪天候の場合の対応方法を金山さんが丁寧にアドバイスしてくれたので、迷いも吹っ切れて落ち着いて対応できました。その日は、出産をひかえたスタッフだけは、大事をとってお休みしていただきました。大きなお腹で雪道を歩くのは心配でしたし、早めの対応ができて良かったと思っています。

-- それは心強いですね。その他に、金山さんへの相談事で多いのは何でしょうか。

こまごまとした労務の相談事があるのですが、求人の相談も多いです。優秀な歯科衛生士さんを雇うには、どうすればいいのかという事を相談しています。金山さんには効果的な求人広告のやり方や、履歴書の見方から面接の方法をアドバイスいただいています。採用が決まったら、就業規則の説明をして雇用契約を交わすわけですが、「正しい方法」でやっているから安心です。


「やっていけるじゃない!って
二人で喜びました 」
-- スタッフの方で出産をひかえた方がいらっしゃるとのことでしたが、産前産後休業や育児休業、育児休業給付金について詳しくお聞かせください。

当院で長く働いてくれている歯科衛生士の方から、『ママになってもここで働きたいのですが、辞めなくてはならないのでしょうか』と言われて、ドキッとしました。 人柄が良く、腕もいい、優秀な歯科衛生士さんが、ママになったから仕事を辞めるなんてもったいない。でも、育児休業給付金は、個人医院でもらえるのかどうかわかりませんでした。なんとなく無理なんじゃないかと思っていたのです。

-- そこで、どうしたのでしょう

金山さんが、ママになる歯科衛生士さんと面談し、どうすれば産前産後休業、育児休業そして育児休業給付金を取得できるのか、わかりやすく説明してくださいました。私たちが考えている以上に負担が軽く、『これならやっていけるじゃない!』って、二人で喜びました。

-- 優秀な人材がママになったら辞めていくのはもったいないですよね。

はい。でも、この歯科衛生士さんのお話では、大半の方が辞職されているのだそうです。歯科衛生士学校の同期のママ友達の中で、産前産後休業や育児休業、育児休業給付金を取得できるのは、彼女が初めてだそうです。引く手あまたの歯科衛生士さんですから、復職先はすぐにみつかるかもしれませんが、慣れ親しんだ歯科医院を辞めるのはさぞ辛かったのではと思います。育児休業が明けたら、優秀なスタッフが戻ってきてくれるので心強いです。

-- 歯科衛生士さんの離職率は想像以上に高いのですね。他に工夫されていることはありますか。

職場復帰後の家庭への配慮も大切に考えています。金山さんからアドバイスをいただくようになって スタッフのモチベーションを上げるための「何か」が必要だと考えるようになりました。以前、マンションが断水になってしまったときに、医院をお休みして、スタッフのスキルアップ勉強会をやったのです。思いのほか好評で、次もやってほしいとリクエストされました。やりがいにつながる「何か」の一つが見つかりました。職場に復帰したときにも、この勉強会はきっと役に立つのではと思います。



「みんなの士気が上がりました」
-- スキルアップ勉強会とはどういうものですか。

当院の歯科衛生士さんによる技能講習会です。今までは、みんなそれぞれにセミナーに参加したり、独自で技術を磨いたりしていたのですが、せっかく腕のいい方達が揃っているのだから、その技術やコツをシェアしてみたらどうかと提案したのです。

そうしたら、みんな目を輝かせて『やりましょう!』って。3時間の予定だったのですが、『もっと教えてほしい』という声があって、みんなの士気が上がりました。これが、金山さんが言っていた、本当のモチベーションアップの姿なんだなと、実感しました。

-- スタッフ同士が互いを尊敬しあえる環境にもなっていきますね。

はい。互いを認め合い、高い技術をシェアしていけば、最強の歯科衛生士チームができると思います。これからも定期的に勉強会をやっていきたいと思います。


「話しやすさが一番です」
-- 金山氏の第一印象をお聞かせください。

金山さんの物腰の柔らかい感じが好印象でした。金山さんからいただく封筒には、「ありがとうございます」と書いてあるのですが、こういう細やかなところもいいなと思いました。よく知るうちに、好きな本が似ていたり、私の考えていることをすぐわかってくれたりして、話しやすいのでついつい話し込んだりしてしまうのですが、親身に話を聞いてくれて、丁寧にアドバイスをくださいます。

-- 顧問契約を結ぶにあたって、社労士さんの、どういうところを重視しますか。

話しやすさですね。本当にたまにですが、人によっては「こんなことも知らないの?」という空気を出される方もいますよね。上からピシャリと言われたりすると、もう何も言えなくなってしまうんです。

金山さんは難しい言葉を使わずに話してくれるので、初歩的なことでも、気負わずに相談できます。いいところを見せなくちゃって、がんばりすぎることもありません。「これは正しいですか」と、正直に聞けますし、もし私の言うことが間違っていても、気持ちを汲んでくれながら、より良い方向へとアドバイスしてくれるのです。

-- 気持ちを汲んでくれるというのがうれしいですね。

はい。ちょっとした愚痴をこぼしてしまった時でも、その中にどんな悩み事があるのか、丁寧にヒアリングしてくれます。そして、その時々に最適な方法を一緒に考えてくれます。


-- 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージをお聞かせください。

私の仕事の悩みは、会計のことより、労務のことのほうが多かったんです。どうしてもっと早く、社労士さんを顧問にしなかったのかと思います。私と同じように、てんてこ舞いしながら歯科医院を経営している方に、私の経験が参考になれば幸いです。

金山さんの「これが正しい方法です」という答えで、迷いが消えます
医院を開業してから、労務の本を読んで多少の勉強はしていたのですが、日々、いろいろなケースで判断に迷うことがあります。雇用側の責任の重さというのでしょうか…。そんなとき、電話一本で「正しい方法」を聞けるのは心強いです。法的に「正しい方法」で対応していれば、労務トラブルを未然に防ぐことができるので安心です。

●トラブルを防ぐための初期投資は、後で宝物になります
社労士さんを顧問にする前は、会計士さんに相談していたので、さらに社労士さんの顧問料を支払うとなると、大変かなという気持ちがありました。でも、仕事の悩みの大半は労務に関わることで、抱えるストレスも多いわけです。社労士さんに相談できれば、トラブルを未然に防ぐことができますし、みんながやりがいを持って働ける環境を整えることも可能です。後で、素晴らしい宝物になると思います。

●個人経営の歯科医院でも、少しの負担で育児休業の手当が受けられます
うちの歯科医院は、男性は院長だけで、女性が多い職場です。産前産後休業、育児休業、育児休業給付金を受けられるようにしたり、コミュニケーションを円滑にするための工夫をしたり、人事評価制度を作ったりすることが必要になってきます。法律的なことは、ハードルが高すぎて諦めてしまいがちですが、個人経営の医院でも少しの負担で可能になることがわかりました。ぜひ利用して、女性が働きやすい環境づくりに役立ててほしいと思います。

金山さんが顧問になってから、歯科衛生士の学校に通う時間ができました
金山さんに顧問になっていただいてから、自分の仕事に集中できるようになりました。以前から歯科衛生士の資格を取りたいと思っていたのですが、ようやく今年の4月から、夜学に通えるようになりました。気持ちに余裕ができたら、時間にも余裕ができるのですね。おかげさまで、いろいろなことが順調に回っています。本当に感謝しています。


-- 金山経営労務事務所へのメッセージをお聞かせください。

金山経営事務所のみなさんは、素晴らしく丁寧で感じがいいです。電話での対応も、あたたかさがにじみ出ています。こういう気持ちのよいお付き合いができることがとてもうれしいです。 いつも、本当にありがとうございます。

人と人のご縁を大切にして、長く愛される歯科医院を目指していきますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。金山さん、スタッフの皆さん、これからも川口ホワイト歯科を見守っていてください。


「これからも、川口ホワイト歯科を見守っていてください」



川口ホワイト歯科の緒方 真祐美様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

※ 本文中の数値、情報はいずれも取材時のものです。

 




児玉 修氏は、医療の税務・会計に精通した専門家として活躍している。 児玉氏は医療機関の立ち上げから経営をサポートし、数多くの医院設立を支援してきた。児玉公認会計士事務所には、規模の大小を問わず、様々な相談事が寄せられている。その中で最も多い悩み事は、経営ではなく労務のトラブルだと仰る児玉氏に、医療の抱える労務の悩みと解決法を詳しくお聞きしました。

もくじ 
  1. メディカルアカウンタンツ株式会社・児玉公認会計士事務所について
  2. 金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼しているのか
  3. 「3人に1人は1年以内に辞めてしまう?」医療機関の労務トラブル
  4. 「労務トラブルの解決策とは」
  5. 社労士を顧問にするメリット、デメリット
  6. 金山氏は他の社労士とどこが違うのか
  7. 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージ
  8. 今後の期待と評価

児玉公認会計士事務所の概要
CEO・公認会計士 児玉 修氏 

児玉公認会計士事務所の
WEBサイトはこちら

※児玉 修氏
児玉公認会計士・代表(公認会計士・税理士)
メディカルアカウンタンツ株式会社・代表取締役
一般社団法人 全国医療経営支援協議会 評議員


※2004年設立 


※資本金1,000万円 


※所在地 東京都新宿区西新宿6-15-1
       セントラルパークタワー・ラトゥール新宿3F


※事業内容


  • 医院・歯科医院のコンサルティング(開業・経営全般)
  • 会計、税務、経営管理、事業構築等(法人・個人)のコンサルティング
  • 一般経理業務(記帳代行・決算処理・税務申告書作成)の受託
  • 医院・歯科医院のM&A仲介及びアドバイザリー業務、買収監査
  • 医療法人設立、医業開業支援、医業継承・相続相談
  • 社会福祉法人・公益法人の設立・相談

-- 児玉さんは金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼しているのですか。

金山経営労務事務所には医療関係の労務の専門家として当事務所との業務提携をお願いしています。金山さんには、医療関係の人事・労務の問題を解決していただいています。

-- 金山氏と業務提携を結んだきっかけはなんでしょう。

金山さんとは、永田町のオフィスで仕事をしていました。当事務所を西新宿に移転してからずっと、労務の案件は金山さんに依頼しています。

-- 医療機関を経営されている方からの相談で一番多いのはどんなことですか

最も多いのは労務に関する相談です。私の専門は会計ですが、求人・雇用から労務トラブルまで、「ヒト」に関するありとあらゆる相談が寄せられています。


-- 具体的にどのようなお悩みでしょうか

個人経営のクリニックから大規模医療法人まで、規模を問わず、共通しているお悩みが以下の3つです。

  1. 求人・雇用の悩み
    「どうやったら、いい人を採用できるのか」「賃金の適正価格を知りたい」
    「即戦力になると思って採用したが、思うように働いてくれない」

  2. 離職率が高すぎる悩み
    「採用しても、3人に1人は1年以内に辞めてしまう」
    「引く手あまたの医師・看護師の人材確保に苦労している」

  3. 労務のトラブルに関する悩み
    「退職した看護師から、有給をまとめて請求された」
    「残業代の未払いを労働基準監督署に訴えられ、監査が入ることになった」
3つめの労務トラブルは、もめにもめて、感情的になっているケースも少なくありません。こじれて裁判になることもあり、迅速かつデリケートな対応が求められます。そんな時は金山さんの出番です。

-- 金山氏にお聞きします。労務トラブルをどのように解決されているのですか。
  1. 「それぞれに解決策はあります」
    「求人・雇用の悩み」の解決策
    医師・看護師は人材が不足しており、よい人材を確保するのは大変です。私は採用コンサルティングに力を入れており、人求人広告の掲載方法や、面接試験のアドバイス、履歴書の見方など、いい人を採用するために知っておきたい情報を提供しています。

  2. 「離職率の高さ」への解決策
    「人事評価制度を取り入れること」をおすすめしています。人事評価制度には働く人をやる気にさせる力があります。また将来像を明確化できます。自分の成長を評価してくれる仕組みがあれば、モチベーションが上がり、仕事のクオリティーもアップして、離職率は下がります。

    更に、「育児休暇制度」を充実させて、結婚、育児、復帰の支援、そして職場復帰後のお子様への配慮、保育施設の設置なども重要です。また、管理者の言葉の使い方一つで、人をやる気にさせたり、離職に向かわせたりすることもあります。看護主任や看護師長、管理職の方に理解を求め、働きやすい環境を作っていくことも大切だと考えます。

  3. 「労務トラブル」の解決策

  4. まず、法律に基づいた「就業規則を整えること」が大切です。労働基準監督署に訴えられたり、裁判に発展したりするケースを避けるためには、きちんとした就業規則をつくり、雇用契約を結ぶときに説明し、納得いただかなくてはなりません。そのためには法律的な書類の整備も必要です。

    医療機関は夜勤・休日出勤が多く、時間外労働の賃金は法律に定められた割増賃金を支払う義務があります。しかし、現状では時間外労働がサービス残業となり、後から労働基準監督署に訴えられるケースが多いのです。

-- 医療機関で労務トラブルが多い原因はなんでしょうか。

労務のトラブルが多い理由の一つとして、経営者が社労士を顧問にしていないことが考えられます。問題が起こってから顧問の税理士や会計士に相談し、そこから社労士を紹介するのが一般的です。社労士を顧問にしている医療機関は、全体の2割もないと言われています。

いろいろな問題が絡み合っているので、誰に相談すればいいのかわからないという方も多いと思います。何かあれば顧問の会計士や弁護士、法務アドバイザーが社労士を紹介するから、顧問契約をしなくてもなんとかなるだとうと思っている方もいるでしょう。しかし、医療専門の社労士を顧問にするメリットは大きいということも知っていただきたいと思います。

-- 社労士を顧問にするメリット、デメリットを教えてください。

メリットは、経営者や管理職の負担が減り、本来の医療の仕事に専念できることです。離職率を下げて、求人雇用を安定させることもできます。また、月に5時間から10時間以上を費やしているといわれる給与計算や法的な書類の整備も任せられます。デメリットとして顧問契約料が発生するわけですが、労務トラブルでの示談金や、看護師・医師の紹介料の支払い金額は顧問料をはるかに上回ります。結果的には顧問料を支払うメリットのほうが大きいと言えます。

「誰もがやりたがらない事を
やる覚悟がある」
-- 金山氏は他の社労士とどこが違うのでしょうか。

こじれた問題を解決していくには高いコミュニケーションスキルが求められます。法律に詳しいだけではおそらく円満な解決は無理でしょう。もめごとの渦中に飛び込んでいく覚悟を持っている人でなければ勤まりません。様々な問題に対して冷静に判断でき、なおかつ思いやりを持って人と接することのできる社労士が必要です。

金山さんの仕事ぶりを見てきたからわかるのですが、金山さんは深く、正確に内情を把握して、強い信頼関係を築ける人です。だからこそ、きちんとした労務管理を実現し、労務トラブルを未然に防いでいるのだと思います。手間が掛かって面倒だから、誰もがやりたがらない事を、やる覚悟がある。そこが大きな違いです。

-- 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージをお聞かせください。

面倒がらずに、経営の中に入って、内部事情を理解しようとする
経営に関わるのは面倒なことなのですが、それがわからないと本当の人事・労務の仕事はできないと私は考えています。金山さんを紹介した医療機関の方から「いい人を紹介してもらった」と喜ばれています。金山さんは労務と経営の両面を見ることができるので、院長や院長夫人のよき相談役となっています。

●先手必勝で、トラブルを回避するノウハウがある
①就業規則をきちんと作る事、②人事評価制度を一緒に作り上げる事、③書類の整備をきちんとやること、この三つの基本的な労務管理で、殆どの労務トラブルは回避できます。金山さんが解決策をわかりやすく説明してくれますので、どんなことでも相談してみてください。

紹介料を払うより、顧問料を払って雇用を安定させるほうが得
医師・看護師などの専門的な医療職員の紹介料は、年俸の約20%です。採用して1年ほどで退職した新人の看護師を例に挙げると、約100万~200万円の紹介料を支払わなくてはなりません。そしてまた求人しなくてはならないのです。紹介料を毎年払い続けるよりも労務管理のプロにお任せするほうが得です。

やってはいけないことは、はっきりとNOと言える
労働基準法を無視するリスクや、モチベーションの下がった職員の態度が患者さんに与えるリスクが医療機関の実利を左右します。労務の問題点を細かく分析するのは手間が掛かるうえに、指摘された経営者の機嫌を損ねることにもなります。そういう仕事は避けて通りたくなるのが人情ですが、金山さんは、やってはいけないことは、はっきりとNOと言える人です。

-- 金山経営労務事務所へのメッセージをお聞かせください。

院長先生と職員の橋渡しとして 、これからも金山さんのお力が必要です。労務管理の需要はますます増えていくと思いますので、今後の活躍を大いに期待しています。

専門的な労務管理の必要性はわかっているけど、入口がわからないという方が多くいらっしゃいます。今後も「医療経営に役立つ労務管理」をテーマにしたセミナーに力を入れていきます。金山さんには引き続き、セミナーの講師もお願いします。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

「これからも、医療機関の労務管理をよろしくお願いします」


児玉様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
※ 本文中の数値、情報はいずれも取材時のものです。

 




埼玉県蒲生駅前にオープンしたローズの花 鍼灸・整骨院は個人経営でありながら、充実した福利厚生を整え、人事評価制度にも力を入れて、スタッフが働きやすい環境を提供している。そんなローズの花 鍼灸・整骨院の総院長小西氏と、スタッフの皆様に金山氏の労務経営コンサルティングについて詳しくお話をお聞きしました。

もくじ
  1. ローズの花 鍼灸・整骨院について
  2. ローズは金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼しているのか
  3. 「福利厚生って何ですか?」
  4. 保険料、福利厚生費、顧問料を払っても経営は成り立つ
  5. 5年後、10年後、ずっと先まで寄りそう言葉
  6. みんなで工夫してつくる、福利厚生もある
  7. 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージ
  8. 今後の期待と評価

ローズの花 鍼灸・整骨院(※以下ローズと呼ばせていただきます)では、スポーツ整体、交通事故による後遺症の治療、美容鍼による美顔、アンチエイジング、本格的なリラクゼーションの施術もあり、多くの患者様が通院しています。ローズは患者様一人ひとりに丁寧なカウンセリングを行い、オーダーメイドの治療法を提案し、患者様の要望に応えています。オープンして間もなくリピート率100%を達成し、地域で人気の整骨院となりました。

ローズの花 鍼灸・整骨院の概要
2011年9月  埼玉県越谷市蒲生駅前に第1号店オープン
2013年3月  近隣・竹ノ塚に、第2号店がオープン
2014~15年 スカイツリーライン沿線で3号店をオープン予定
スタッフ:約12名(アルバイト等含む)
※ローズの花 鍼灸・整骨院のWEBサイトはこちら

ローズの花 鍼灸・整骨院、蒲生駅東口店院長/総院長:小西 風瀬(かざせ )様
(柔道整復師、PAAC認定カイロプラクターであり、セパタクロの現役選手としても活躍しているスポーツ万能のエリアマネージャー)

-- 総院長の小西先生にお聞きします。ローズのお仕事の調子はいかがですか。

はい。2年前にオープンしてから、地域の方にご愛顧いただき、若い方から、ご年配の方まで、幅広くご利用いただいています。おかげさまで、当初5人だったスタッフも、2年間で12名に増え、今年は竹ノ塚駅前に2号店をオープンしました。

-- 本日は竹ノ塚店の院長先生にもお越しいただきました。栗原先生、どうぞよろしくお願いいたします。

こちらこそ、よろしくお願いします。竹ノ塚店も、3月にオープンしてから、多少の波はありましたが、徐々に地域の皆様から支持をいただき、順調に業績を伸ばしています。

ローズの花 鍼灸・整骨院、竹ノ塚店 院長:栗原 良介様(柔道整復師、中学でバレーボールの全国大会に、高校では国体に出場したスポーツマン)

-- 金山経営労務事務所にどんな仕事を依頼をしたのですか。

雇用と経営に関する様々なことを相談して、アドバイスをいただいています。
金山さんに依頼している仕事内容はこちらです(※)

  (※)労務、経営コンサルの業務内容 。
①社会保険労務士としての様々な業務
②組織・人事コンサルティング
③人事育成・採用コンサルティング
④人事評価制度のコンサルティング
⑤助成金のアドバイス

-- 金山氏を顧問にしたきっかけは。

オーナーの顧問税理士さんに金山さんを紹介していただきました。金山さんには、オープンからずっと、お世話になっています。特に、雇用と福利厚生については、オ-ナーが「この業界のイメージを一新したい」という信念をもって、とことん相談しました。オーナーは施術師ではなく、別業種からローズを起業した方です。この業界に飛び込んでからのオーナーの苦労を一番わかっているのは金山さんかもしれません。

「福利厚生って何ですか?
というところから始まるのです」
-- 総院長の小西さんにお聞きします。具体的にローズの福利厚生の内容を教えてください。

大きくわけて、次の7つになります。
  1. 健康保険・厚生年金の加入
  2. 労働保険(雇用保険と労災保険)の加入
  3. 交通費の全額支給
  4. 有給休暇
  5. 社員旅行
  6. 社員の研修・勉強会の支援
  7. 開業支援

福利厚生と言われても、「そもそも福利厚生って何ですか?」というところから説明が必要な人も多いです。一般企業では福利厚生は当たり前かもしれませんが、整骨院では福利厚生が充実しているところは、まだまだ珍しいのではないかと思います。

-- オーナーは「整骨院業界でのイメージを一新したかった」とのことですが、いったいどんなイメージがあるのでしょうか。詳しく教えてください。

オーナーから聞いた話では、社会保険と厚生年金に加入しているところは、一割にも満たないそうです。法律で定められている雇用保険()であっても、加入しているのは半分ほど、というのが現状です。
  (※)雇用保険とは、失業した場合に備え、安定した生活を維持しながら新しい勤め先を探すための保険制度のことです。


-- ローズの雇用保険や福利厚生に関して、どのように感じていますか

ローズの保険や福利厚生は、「人こそが財産」というオーナーの理念が、よく表れていると思います。オープンして2年になりますが、みんなやりがいを持って、働いてくれています。

私たち柔道整復師や鍼灸師は、国家資格を取ってから、2,3年は修行期間と考えて、どんな条件であっても、とにかく辛抱する人が多いのです。たとえ雇用保険が無くても、覚悟の上で頑張っている人が沢山います。 これから、整骨院業界にも、福利厚生が充実していくことを心から願っています。

「私たちの心はお客様に向けて、
仕事に集中することができます」
-- 竹ノ塚店の栗原院長にお聞きします。今年の3月にオープンされたそうですが、社会保険などの福利厚生費の負担は大変なのではないでしょうか。

オープン当初はいろいろ大変ですが、福利厚生を充実させつつ、限りある初期投資をどのように運営するのか、オーナーと金山さんが知恵を絞ってくれました。おかげで、私たちは安心して、心をお客様に向けて、自分の仕事に集中することができます。

-- その方法は、他の整骨院でも、取り入れることは可能でしょうか

保険と福利厚生費、そして社労士さんの顧問料などをプラスしても、経営が成り立っていることを蒲生店が証明してくれたと思います。金山さんに相談すれば「方法はある」と思います。
-- 福利厚生が整っていると、やはり安心ですよね。

はい。ローズに就職が決まって、福利厚生が整った整骨院だと言うことを妻に伝えたら、「よかった、安心だね」と、喜んでいました。健康保険と雇用保険に加入しているかどうかで、安心感が全然違います。

-- 特に、どんなところが気に入っていますか。

全てが有難いと思っているのですが、特にスタッフの研修・勉強会の支援がうれしいです。オーナーは、経営者の勉強会にも出かけていて、役に立つ情報をスタッフにフィードバックしてくれます。ローズでは、スタッフ全員が、スキルアップに役立つ冊子、DVDやメルマガなど、たくさんの情報を共有しています。

-- 交通費全額支給というのも、うれしいですね。

はい。どんなに遠くからでも、交通費を全額支給していただいています。スタッフが勉強会に参加する時の交通費や、研修・セミナーの参加費なども支給されますし、スキルアップに関する資料なども無料で提供していただいています。


-- 鍼灸師の坂本先生にお聞きします。 ローズで働こうと決めた一番の理由は何ですか。
「東洋医学に基づいた鍼灸治療ができるので、ぜひ働きたかった」


私がローズで働きたいと思った一番の理由は、東洋医学に基づいた鍼灸治療ができる整骨院だったからです。今まで学んできた東洋医学の研究が活かせる職場なので、ぜひ働きたいと思いました。

-- ローズでのお仕事はいかがですか。

やりがいのある、いい職場に恵まれたと感謝しています。オーナーが言ってくれたことで、心に残っている言葉があります。 『この先、坂本君が大学時代の仲間たちと同窓会や飲み会で会うことがあるでしょう。5年後、10年後、その人たちに負けないくらい稼いでいる人でいてください。それが可能な整骨院にしていきましょう』と、言ってくれました。 それを現実にするのは正直、大変なことです。しかし、ローズなら、可能になると思っています。「人こそが財産」という基本理念がローズにある限り、みんなの夢を叶えていけると思います。

丁寧な接客を心がけています
-- 受付担当の大塚さんにお聞きします。ローズでのお仕事はいかがですか。

私たちは患者様と先生方との橋渡しがスムーズに行えるよう、心をこめて丁寧な接客を心掛けています。患者様がお帰りになる時、『ありがとう』『また来るね』と、笑顔でお声をかけてくださるのが励みになっています。

新店舗がオープンするときには、今までのノウハウを活かして、開店と同時に円滑な受付対応ができるよう、一人ひとりが責任感を持ってお仕事をしています。

-- ローズの福利厚生についてお聞かせください。

ローズには、スタッフの要望を伝えるシステムがあり、福利厚生はどんどん良くなっています。今年の夏は、まとまった夏休みをとることが出来たので、うれしかったです。

-- 有給休暇があっても、まとまったお休みがとりにくいお仕事だともお聞きしていますが、いかがですか。

そうですね。ローズでは、スタッフみんなが連休を取れるよう、院長がシフトを工夫してくれています。今年の夏には、通常のお盆休みに3日プラスして、みんなが夏休みをいただきました。


-- 金山氏に仕事を頼もうとお考えの読者のみなさまへのメッセージをお聞かせください。

これからスタッフの雇用環境を良くいしていきたいとお考えの整骨院の皆様にとって、私たちの経験がお役に立てたら幸いです。 「これぞ健全な雇用と保険だ」と胸を張って言えるような、新しい整骨院の輪を広げていけますよう、心から願っています。

おひとりで悩まず、まず金山さんに相談してみてください
「社労士さんを顧問にして、採算が合うのかな?」と、悩みながら一人で頑張っている方も多いと思います。整骨院では、院長が経営をされている場合が多く、施術と経営、両方をやっていくのは大変だと思います。金山さんは親身に話を聞いてくださるので、なんでも相談されたらいいと思います。経営、労務、人事、助成金、全てのアドバイスが役立つと思います。

●金山さんは、整骨院の事情を深く理解し、最善の方法をアドバイスしてくれる
私たちローズは、一から金山さんに教わって、福利厚生を形にしていきました。今も、スタッフやスタッフの家族にとって一番幸せな福利厚生になるよう、良いものはどんどん取り入れています。

金山さんも、金山経営労務事務所のスタッフも仕事が早い
雇用や保険の手続きは、とにかく書類が多いものです。金山経営労務事務所の仕事は素早くて手際がいいので待たされることがありません。ややこしい書類手続きもストレスなく、簡単にできるようにしていただいています。おかげで、自分の仕事に専念できます。

●成長に繋がる人事評価制度作りを傍らで寄り添って作ってくれます
ローズでは、施術職や受付職の自己成長に繋がる人事評価制度を金山さんと一緒に、一から腰を据えて作り上げました。人事評価がどのように成長に繋がり、どう待遇面と連動しているのかも一目瞭然です。これからのスタッフの成長に期待が高まります。

「金山さんは整骨院の事情を深く理解して、的確なアドバイスをしてくれます」

-- 金山経営労務事務所へのメッセージをお聞かせください。

金山さんには、オープン前からいろいろ相談し、雇用や保険、人事評価制度について詳しく教えていただきました。助成金のアドバイスも役立っています。

今後はローズのフランチャイズ展開を視野に入れて、人事評価制度を実践していきます。今年の冬季ボーナスから、本格的に人事制度での評価が行われ、昇給のシステムが今まで以上にわかりやすくなります。これによって、スタッフのモチベーションがアップし、成果を上げてくれることでしょう。丁寧なアドバイスをいただき、本当に感謝しています。これからも私たちを見守っていてください。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

「丁寧なアドバイスをいただき、本当に感謝しています」



ローズの花 鍼灸・整骨院の皆様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

※ 本文中の数値、情報はいずれも取材時のものです。